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劇団チョコレートケーキ「60’sエレジー」を観て [演劇]

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劇団チョコレートケーキ劇団チョコレートケーキ

所得倍増計画、集団就職、新・家電三種の神器、そしてアジア初の五輪『東京オリンピック』
今から半世紀さかのぼる1960年代、高度経済成長期
史上、最も日本人の生活が変わった時代
より豊かに、より便利に、様々な『心』を置き去りにして上昇していった日本社会
あの頃の日本人は何を望み、何を失ったのか?
東京下町のある町工場 に集い、寄り添い生きた人々の60’s


評価は、星5つです。
★★★★★

ちょうど主人公の修ちゃんと私の父が同じ年代。
父は公務員だったが夜間に通って大卒になった。
修ちゃんは自ら命を断ち迎えられなかったが、
父は2度目の東京オリンピックの経験者になるのかな。
なので他人事とは思えない物語でした。

修ちゃんは遺書代わりの回想録で独りと書いて、自ら蚊帳の外に居たつもりが、
実は大きな蚊帳の中に居たんだね。
最後まで謝っていたのが、修ちゃんらしかったね。
社長からきっと天国で怒られていると思うが(^ ^)

「〇六〇〇猶二人生存ス」の回天乗務員をはじめ、特攻や多大な犠牲で作られ守れた日本。
戦後、高度経済成長の中、大人は仕事に励み、子供は夢を追う。
子供は学生運動で、日本の貧困と世界の平和を願い、平等の世界を夢見たのに、
結果は内部で殺し合う(山岳ベース、浅間山荘)。
夢の果ては「起て、飢えたる者よ」となる。
劇団チョコレートケーキの過去公演と絡めて見てしまった。

「蚊帳」がキーワードでした。
高度経済成長の中、蚊帳の外に置かれた人が辿った運命。
皮肉にも蚊帳の外に先に出た人が豊かになり、最後まで蚊帳の中に居たら、
三種の神器もない、斜陽の世界。
ラストは涙目で見た。
かつてあの蚊帳工場があったアパートで散った修ちゃんは何を見たのかな。

東京オリンピックをあと2年後に受けて、
我々はどんな世界を見るのか。
新幹線も高速道路もテレビも既にある。
物質的でない精神的なものを手に入れるのだろうか。

GDP世界2位まで登りつめた日本は、今は3位である。
日本人の夢は何?

高度経済成長から40年。
金の卵と呼ばれた中卒の労働者は、
安い労働力として日本経済を支えた。
日本人が物質的に豊かになったが、
失われた20年で給与は下がり続け、
貧困が広がってる。

一方、現在の金の卵は移民で世界の労働を担ってる。
結局未だに経済の構造は変わっていない…
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