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キコ/qui-co.「Lullaby」を観て [演劇]

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キコ/qui-co. 8th development 「Lullaby」公演情報 – qui-co. websiteキコ/qui-co. 8th development 「Lullaby」公演情報 – qui-co. website

—-intro

「三十を過ぎて、恋の告白をするなんて思っても見なかった。
ヨレたスーツに就活生みたいなリュックを背負ったみすぼらしい男の、話し声の虜になった。
朝にはアトムみたいだった寝グセが、夜になる頃にはいつの間にか直ってるんだ。いつも。
いつもわたしは惜しいなぁと思う。そしてさびしくなる。
昭和の女学生でもないのに、夜にはバイバイしなきゃいけなかった。
別れ際に見送る、男のどうしようもない笑顔を見て、恋の実感を知った。
こんなに人を好きになったのは、もしかしたら初めてかもしれない。
恋の実感は、鉈のように私の気道を断つ。
彼が独りでわたしを想う頃、私は夫に抱かれている。」

貧困の問題は元号が変わっても悪化の一途を辿り、日本の治安は過去最悪となった。
僕を含め、何かしらの犯罪に手を染めていない男などいない。
ATMがもの珍しい存在となり、自動販売機が街から姿を消した。新聞は戦争の可能性について論じた。
ほどなくして僕は、スマートフォンを持てなくなった。働くのに、生きがいを求める時代は終わった。
そんな時に、彼女と出会った。
海岸沿いを歩いた。長い橋の先には小さな島があり、僕たちはその島を【くろがね】と呼んだ。
乱れた治安と、それに伴う異様な立法が生んだのは部分的な治外法権。
【くろがね】において起きる恋愛の情事においては、一切の不問に付された。
【くろがね】は言わば、「不倫特区」として国民のガス抜きの役割を果たしていた。

「最後の恋だと思っていました。
くろがねのお蕎麦屋さんで食べたおまんじゅうの味を忘れません。
弁財天で投げた賽銭の軌道を忘れません。雨と熱と春を、わたしは忘れません。
忘れませんから、どうか、もう二度と、わたしを思い出さないでください。」

それから3年が経った。
僕は内臓を損傷し、使い物にならなくなった。
そうしてまた、この街に戻ってきた。
友達にお土産を買ってきた。友達の家の玄関を開けた。
ああ、そうか。
あれは僕にとっても最後の恋だったんだ。
恋の実感は癌のように全身に転移する。
空の群青も
春の痛みも
夢の残滓も
君の笑顔も

どうか
ぜんぶ嘘だと言ってくれ

評価は、星3つです。
★★★☆☆

初めての劇団と劇場。
ラピュタみたいな劇場でしたね。

元時間堂のヒザイミズキさんを目当てで見に行きました。
春名風花さんも気になってましたが(^_^;)

不倫の話という予備知識だけで観たら、
なんかおっきい話になっててちょっとびっくり。

ヒザイさんの芝居を久しぶりに見られて満足。
欲張りを言えば、時間堂の時のようにもっとメインの話が見たいですね。

百花亜希さんの狂おしいほどの愛嬌って虜にされますね。
かわいいコンビニ店員飯田さんの時にも感じましたが、
あのキュートさはなんなんでしょうねw
百花亜希さんの顔のLINEスタンプがあれば買いますわ。

はるかぜちゃんこと春名風花さんにもゾクリとさせられました。
あの「大人」たちへの憤り。
グサっときましたね。

当事者の関係者でない場合、
「不倫」は「純愛」に見えて美しいとも思えるが、
これが当事者の関係者である場合は、汚い許せないものに見える。

劇中で、ICでアルコール摂取のコントロールや、
武器の制御をしていたが、
あれって男女の関係もログを取られてかもね。
そんな時代なら不倫特区が必要になるかも。

それでも結局は愛し愛されてがいいのだよね。
運命ってことを信じたくないが、
あの音楽で盛り上がっていくのは、
運命だったよね。

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